第二期発売分

GCE社がMB社に買収されてから欧州での販売を停止するまでを第二期発売分としておく、よって発売は米国及び欧州のみ。まだそんなにプレミアが付く物は少ないけど手に入りにくくなってくる。日本では発売されてないがカタログに名前だけは載っていた。この辺りでMB社によりGCE社が買収されたため、米国版はパッケージの一番下に「A MILTON BRADLEY COMPANY」ロゴが入るようになっております。位置付けはMB社のGCEブランド、らしい。



WEB WARS

WEB WARP

型番 VT 3108
米国版タイトル WEB WARS
欧州版タイトル WEB WARP
日本版タイトル(未発売) ウェッブウォーズ
パッケージ(米国版)

オーバレイ(米国版)

裏面

パッケージ(欧州版)

オーバレイ(欧州版)

裏面

GCEオリジナル作品。タイトル通りWeb(網)上のトンネルで繰り広げられるシューティングゲーム。敵をキャプチャする要素とかあり。

とにかく画面が美しいのでVectrexベストゲームに推す人も多い。これでキャラが多数出てきたときの処理落ちが無きゃねぇ…。「TEMPEST」ライクと言われてるが実際にはまったりと遊ぶシューティングである。どっちかというと雰囲気ゲー?

欧州版は何故かタイトルが一文字違い、でもやっぱりROM内容は同じで画面に出るタイトルは「WEB WARS」。個人的には「WEB WARP」の方が似合ってると思うんだが。



HEADS UP

SOCCER FOOTBALL

型番 VT 3203
米国版タイトル HEADS UP -ACTION SOCCER-
欧州版タイトル SOCCER FOOTBALL
日本版タイトル(未発売) ヘッズアップ アクション サッカー
パッケージ(米国版)

オーバレイ(米国版)

裏面

パッケージ(欧州版)

オーバレイ(欧州版)

裏面

GCEオリジナル作品。アメフトといいどうしてこう「ゲーム化が難しいスポーツ」ばかりゲームにしますかココは。恐らくは「対欧州戦略ソフト」であろう、アメリカじゃサッカーはマイナースポーツだし。おかげで米国版と欧州版はタイトル違いになっております。でもROM内容は同じだから画面に表示されるタイトルはどちらも「HEADS UP」である。

サッカーといいつつも昔のゲームですから、6人しか居ないしルールもかなりいい加減。でもまぁ当時のレベルとしては結構頑張ってる方ではなかろうか。任天堂のファミコン用サッカー(これもサッカーとしては相当いい加減)より前に発売してる筈だし。

選手がフィールドの奥側と手前側で大きさが変わったり(正直変わりすぎだが)、フィールドのラインがちゃんとスクロールに合わせてちゃんとパース変化する辺りは芸が細かい。

ちなみに選手の敵味方の見分けは胸に「×」マークが付くのとビーム輝度が違うのが特徴、エミュレータ上じゃ判りづらいけど実機だと非常に判りやすくて良い感じである。しかしCPUキーパーの超絶反復横飛びはゲームにならねぇよ、対戦ゲームとしては結構いいかも。



SPIN BALL

FLIPPER PINBALL

型番 VT 3204
米国版タイトル SPIN BALL
欧州版タイトル FLIPPER PINBALL
日本版タイトル(未発売) スピンボール
パッケージ(米国版)

オーバレイ(米国版)

裏面

パッケージ(欧州版)

オーバレイ(欧州版)

裏面

GCEオリジナル作品。ピンボールであります。全然ベクター向きじゃない上にボールはラスタ風描画です。でもすげぇ頑張って作ってあるよ。TEMPESTみたいにゲーム開始時に台がスムースに拡大されるのが実に格好良い。

ちゃんとマルチボール(といっても二個だけど)もあるし台も揺らせるし(当然やりすぎるとTILTになる)、あと背景がほぼ固定のせいかオーバーレイ付けるとカラーベクターと見まちがうような画面になるのもポイント高し。

頑張ってる分フリッカーが酷いので、フリッカーを軽減する意味も含め是非オーバレイ込みで手に入れたいソフト。完品だとちょっと高いけどね。

これも欧州版はタイトル違います。でもやっぱりROM内容は同じだったりする。



FORTRESS OF NARZOD

型番 VT 3304
米国・欧州版タイトル FORTRESS OF NARZOD
日本版タイトル(未発売) フォートレス オブ ナゾード
パッケージ(米国版)

オーバレイ(共通)

裏面

GCEオリジナル作品。万里の長城っぽい所で繰り広げられる世にも珍しい(というか他に知らない)「跳弾シューティングゲーム」。面パターンは一個しかないが左右反転もあるから安心だ。

自機の場所によっては自分の所に弾が跳ね返ってきて死ぬので、それなりに頭を使う必要がある。アイディアの斬新さだけは買い。

一応ボス(こいつが「NARZOD」らしい)も居るらしいですがまだ見てません、結構難度高し。



BEDLAM

型番 VT 3305
米国・欧州版タイトル BEDLAM
日本版タイトル(未発売) ベドラム
パッケージ(米国版)

オーバレイ(共通)

裏面

GCEオリジナル作品。ATARIの名作「TEMPEST」の外と中心がひっくり返ったゲーム。つまり自機は画面中心に固定されてて、敵が回りから攻めてくるという代物。

自機は回転砲台なので「FAST ROTATE」というボタンが付いてるのが目新しいが、それ以外はステージ開始時にステージがスムースに拡大される所とかZAPボタンが付いてるとかまんま「TEMPEST」

ただ「TEMPEST」のような異様なスピード感は無くて(あったらゲームにならない)、じわりじわりと攻めてくる敵をひたすら迎え撃つような内容でちょっと地味。「TEMPEST」をそのまま移植すりゃいいじゃねえかと思うが、こっちの方がプログラム的に簡単なんだよね。「TEMPEST」は二人の方が移植を試みてますが、どちらもデモ止まりで挫折してるところを見るとコリジョン判定とか技術的に辛いんだろう。

それなりに遊べるのでオススメしておく、意外に安いし。



SPIKE

型番 VT 3306
米国・欧州版タイトル SPIKE
日本版タイトル(未発売) スパイク(仮称)
パッケージ(米国版)

オーバレイ(共通)

裏面

GCEオリジナル作品。よく考えるとVectrex唯一のキャラクターゲーム、面スタート時にヒロインがさらわれて喋るデモ付きが付いてるのがウリの一つ。一面ごとに毎回毎回さらわれるのでいい加減イヤになってくるけど。

ゲーム内容はパースのついた画面を上に上っていくという。ただそれだけ。もう少しなんか展開はないもんだろうか。

オーバレイとかキャラクタの雰囲気は良いだけにゲームがすげぇ単調なのが惜しまれる。ちょっと出荷数が少ないのかちょっと相場高め。

パッケージに「VOICE SYNTHSIS BUILT IN!」とか書いてあるけど、別に音源チップとかが載ってる訳ではない模様。まぁ嘘ではないか…。



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