ここではGCE社から発売または発売予定に終わった周辺機器と対応ソフト達おまけに販促品を取り上げる。
型番 | VT 3602 |
米国版タイトル | MELODY MASTER |
パッケージ(米国版) | 「LIGHT PEN」専用の別売りソフト。通常は箱の上に「Vectrex ARCADE COMPUTER SYSTEM CARTRIGDE」なんて書いてあるのに「LIGHT PEN」本体及び専用ソフトだけ「Vectrex GRAPHICS COMPUTER SYSTEM CARTRIGDE」となっているあたりが微笑ましい。これはお絵描きソフトじゃないけどな。 内容は三音まで楽譜方式で記述できる簡易シーケンサと、単純な音階当てゲームの二種類。相変わらずタッチ位置の精度が出ないのでなんつーか普通にコントローラ使った方が操作性良かったんではないかと気もちょっと…。 どうも電気食うのか台湾製本体では120V突っ込まないと起動しない場合があった(起動することもあり)。ちょっと要注意。台湾製本体だと表示される五線譜の右端が揃わないんだよなー。 |
型番 | VT 3603 |
米国版タイトル | MAIL PLANE |
パッケージ:NONE.. | 「LIGHT PEN」専用の別売りソフト。「LIGHT PEN」の箱に発売予定ソフトとしてタイトルロゴまでデザインされてるのに結局販売されなかった。一応完成していて数種類のプロトタイプは存在するらしいが、バイナリイメージは一般には未流出っぽい。 どういったゲーム内容なのかも不明、どうやら地理教育ソフトらしく、州名から実際の場所をクリックすると手紙がきちんと配達されるとかそういう内容ではなかろうかと推測。 |
型番 | VT 3604 |
米国版タイトル | ANIMACTION |
パッケージ(米国版) | 「LIGHT PEN」専用の別売りソフト。内容は「ART MASTER」の簡易アニメーション機能を発展させたもので、予め用意されている部品(自作も可能)を各フレームに配置すると「ART MASTER」同様フレーム間を補完してアニメーションしてくれるソフト。操作性がちょっとナニだが(部品作れるはずなんだがやり方が良く判らん)結構楽しい。 ちなみにこのソフト、GCE製で唯一カートリッジ内に拡張RAM(たったの2KBですが)を内蔵しているため、ハート的な問題で各種マルチカートの類には収録されてない(RAM搭載マルチカートの製作計画はあったらしいが実際に出たかは不明)。よって実機で遊ぶには本物のカートリッジが必要である。未だに海外マニアの間ではこの問題について議論がなされてたりもする。解決したところでこれしか動かない訳なんですが。熱い奴らだぜ。 |
型番 | VT 3631 |
米国版タイトル | 3-D POLE POSITION |
パッケージ:NONE.. | 「3-D IMAGER」専用の別売りソフト。 「3-D IMAGER」のパッケージ裏面には予定が出てたが結局リリースされず。バイナリが出回ってるがタイトルに「3D」と付いてるだけで他は通常版と同じなんでFAKEバージョンと思われる。まぁ「3-D CRAZY COASTER」の項に書いたとおり元々が3D的画面なので、立体視してもあんまし面白くなさそうなタイトルではある。 実は型番が「3-D IMAGER」と「3-D MINE STORM」間なので、「3-D IMAGER」の当初の添付予定ソフトだったのでは? という気もする。結果的に「3-D MINE STORM」が傑作になったのは業が深い。 |
型番 | VT 3634 |
米国版タイトル | 3-D CRAZY COASTER |
パッケージ(米国版) | 「3-D IMAGER」専用の別売りソフト。前述のとおり「3-D NARROW ESCAPE」とカラーディスクは共通で、かつ「3-D IMAGER」添付の「3-D MINE STORM」用とはRGBの色配置が違うため使えないので注意。 カラーなのは嬉しいが実は3Dにする必要はないかと思う。元々3D的に描画されてるのを立体視しても感動が薄いんだろうなー。むしろ「3-D MINE STORM」みたいに2Dの複数レイヤみたいな使い方があってたのではなかろうかと。 実はいまだに遊び方がよく判りません、とりあえず下手に乗ると振り落とされる辺り「CRAZY COASTER」の名前には恥じてないと思います。遊び方が判ってもつまんなさそうなんですが。 |
別売りジョイスティック
米国版(GCEブランド)、欧州版(MBブランド)、日本版(バンダイブランド)が存在。内容はまんま本体についてくる奴と同じ。多分全て香港製…かと思う、自信は無し。 米国版や欧州版は見かけるけど日本版は激レア。箱も見た事無し。カタログを見る限りでは「お問合せ下さい」とあるから恐らくはわざわざ玩具店に注文を入れないと手に入らなかったのでは無かろうか、ちなみに定価は5,500円。箱の写真があったら下さい…。 |
キャリングケース
米国版(GCEブランド)、欧州版(MBブランド)、日本版(バンダイブランド)が存在。 米国版は本体に付いて来る通販申込み書にて購入で結構レア、欧州版は販売経路が不明だが割と数が出ていることを考えると一般経路で販売されてたのではないかと予想。ちなみに通販申込み書は何種類かあって、カラーだったり白黒だったり書いてある値段が違ったりと謎が多い。 米国版は「Vectrex」ロゴの他にGCEロゴ+「Vectrex Arcard System」の文字もあるのだが、無いバージョンも写真で確認している。ダストカバー同様後期バージョンでしょうか。
米国版と欧州版は同じ作りみたいで、中身は前面にオーバレイを入れる袋、左右にカートリッジを入れる袋(9個)と説明書とサブコントローラを入れる袋がついてるなどと結構凝った作りである。上ブタはベルクロ止めであったりとかなり良く出来てる。中身に緩衝材が入ってるが単なるダンボールの模様。 日本版はどうみてもどこかのスポーツバッグに光速船ロゴ入れただけ違うか? というような代物で謎。ヤフオクで出ても高いんだろうなぁ…。写真はソーナンス氏の「TV GAME 館」(http://www.tv-gamekan.com/)にて見れます。 |
ダストカバー
米国版(GCEブランド)のみ存在、本体に付いて来る通販申込み書にて購入。 著者の持ってる奴は「Vectrex」ロゴしかないが、「GCE Vectrex Arcade System」とロゴの入ってる奴もある。キャリングケースと同様前期型と後期型との違いと思われる。あぁ前期型が欲しい。 程度がいい奴だと結構いい値段が付くのが困りモノ。新品だと本体より高いぞ。 |
COMPUTER COMPONENT MODULE
Vectrexにキーボードを付けてパソコンにしちゃう代物、当時に何かのショーに出て、雑誌に解像度の荒い白黒写真が掲載されたのみ(当然この画像もネットから無断拝借)。一応BASICのベンチマーク記録なんかも残ってて、結構いい成績だった模様。そりゃ他機種のCPUが6502とかなのに6809ですからねぇ。 形としてはなんかApple][に似てて、その上にVectrexを載せて使うという「Vectrex本体のデザインがマッキントッシュに似ている」事を考えたらなんかの冗談みたいな代物。キーボードは当時この手の「ゲームパソコン」にありがちな消しゴムキーでなくちゃんとしたハードキーである。 RAMを16kB内蔵(拡張可能)しBASICも内蔵。ゲームを作れるツールやタートルグラフィックソフトなんかも予定していたようで、発売されてたらこれまた「世界唯一無二の家庭向けベクタースキャンパソコン」になってた筈。実に惜しい。 ちなみにFDDの発売も予定していたらしいが、これが3インチ(3.5じゃないぞ)らしい。著者の持ってたパソコンってソードm5とシャープX1で、どちらもオプションに3インチFDDあるんだよね…、流石に持ってなかったけど。おそらく3インチFDDを採用した機種ってこの三機種だけの気がするんだが、なにか縁があるんだろうか。 |
TOUCH PANEL
商品名だけ明らかになってて「HANG MAN」というゲームが同梱される予定だった謎の周辺機器。おそらくオーバレイの代わりにはめ込むタッチパネルでは無かろうか。モニタサイズが固定だから出来る技である。 出ていたらNINTENDO DSに先駆ける事20年でこれも実に惜しい、というかありとあらゆる意味で先を行き過ぎのハードだなコレ。 |
ディスプレイスタンド(店頭展示品)
こんなん持ってないので当然画像は無断拝借。米国版と欧州版が存在、それぞれ全然形が違ったりする。米国版はeBayで出てるのを見たが軽く$1,000超えております。バカでかいしこれを買うようになったらもう廃人かと。送料も高そうですなぁ…。 欧州版はシンプルなデザインで格好良い、eBayで見たこと無いけど、出たら出たでバカ高いのだろうなぁ…。 |